e-skin EMStyleを利用したトレーニングが効果的であると実証

- 2021年中間報告書

EMS-based Running To Enhance Performance Collaboration Xenoma – Its

ダニエル・メンマート教授

ドイツ・スポーツ大学ケルン校 運動トレーニング・スポーツ情報学研究所 教授兼エグゼクティブ・ヘッド。2003年博士号取得。2008年ハイデルベルク大学教授資格取得。2014年ウィーン大学客員教授。運動科学、スポーツ心理学、スポーツにおけるコンピュータ科学を中心に研究を行っている。一般に公開されている世界トップ10万人の科学者のデータベースによると、「スポーツ科学」の分野でドイツ国内1位を獲得している。

1
トレーニング後72時間経過しても
筋負荷が残るほどの効果

筋負荷を表す“クレアチンキナーゼ”という体内酵素が、EMStyleスーツを着用して運動した場合にはトレーニング後に大きく上昇し、着用しなかった場合に比べて48時間後に約6.2倍、72時間後には約7.8倍と大きな差が生じることがわかりました。

[グラフ1] クレアチンキナーゼの血中濃度におけるEMStyleスーツを着用した場合と着用しなかった場合の差の時間的変化
CK:クレアチンキナーゼ
CK-values(dif ferences) = (CK EMS – CK noEMS) ÷ CK noEMS

2
エネルギー消費当たりの脂肪代謝効果が高い

EMStyleスーツを着用してランニングした場合、着用しなかった場合と比べて、エネルギー消費当たりの脂肪利用率が高いことがわかりました。

[グラフ2] エネルギー代謝
CHO:炭水化物
Fats:脂肪

3
有酸素運動でも+EMSで筋トレ効果が得られる

一般的に、有酸素運動では十分な筋トレの効果は得られませんが、EMStyleスーツを着用してランニングした場合、[グラフ1]のように筋トレ効果が得られることがわかりました。

EMStyleスーツを着用して有酸素運動(ランニング)を計測したときの様子

本研究の目的

この研究ではEMStyleスーツを使用した際の生理学的なパラメータの変化を調べました。
1回目の研究では、スーツを着用しなかった時の変化、2回目はスーツを着用した時の変化を調べ、それぞれの研究結果について比較しました。

実施方法

EMSやランニングの経験がない、または少ない健常者20名(30歳以上)を対象とした。EMStyleスーツを着用した時と着用しなかった時の運動中の呼気、及び運動前後の血中乳酸値を測定。ドイツスポーツ大学の倫理委員会によって承認された実験手順にのっとり実施。

Currently (March 2021), a study is being conducted to investigate performance during running with the EMS suits in cooperation with the German Sports University Cologne, Institute of Exercise Training and Sport Informatics, Germany. The pictures show the use of the suit at different running speeds including performance diagnostics (03-12-21).